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今年も確定申告の時期がやってきましたね。
フリーライターになって初めて行う確定申告はとても憂鬱で、今年に入ったあたりからずーっとソワソワした気持ちで落ち着きませんでした…。ほんと、夢でもうなされるほど…。
でも、どうせやらなきゃいけないことなら早く終わらせたい!と思い、少し早めの2月12日に、半ば投げやりな気持ちで税務署で確定申告を行ってきました!
※ここで記載したことはあくまでわたしの場合の確定申告です。個人や税務署によっては少しずつ違う部分もあるかと思うので、あくまで参考までに!
確定申告は税務署でもやってくれる
確定申告って、必要な書類さえ揃えていれば税務署でやってくれるんですね。
わからないことだけ聞いて家でやろうかと思っていたのですが、あれよあれよと言う間に申告までお手伝いをしてくれたので、数時間で終わってしまいました。
開業届を出してもすぐ青色申告にはならない
確定申告には控除額が違う「青色申告」と「白色申告」の2種類があります。
- 青色申告:65万円が控除
- 白色申告:10万円が控除
控除額の差があり、それぞれ確定申告の方法も少し違うようです。
青色申告をするためには「開業届」を税務署に提出する必要があり、わたしは2019年末に開業届と青色申告届を提出しました。
質問に答えていくだけで書類作成が可能。プリントアウトして税務署へ郵送すればOKです◎
しかし、年末に開業届と青色申告を出したからといって、翌年の確定申告で青色申告ができるわけではありませんでした。
わたしの場合は来年に青色申告ができるようです。
すっかり青色申告をする頭で行ったので軽くパニックになったのですが、収入がそれほど多くなったので白色申告でも還付されるほどでした。
確定申告に必要な書類
確定申告を行うにあたり、必要な書類がいくつかあるのでまとめてみました。
- 通帳または、1月1日~12月31日まで仕事でもらった報酬が分かるもの
- 経費のレシートや領収書
- あれば源泉徴収書や支払調書(わたしの場合はランサーズの「年間収支」をプリントアウトして持参)
- 健康保険や年金などの控え
- 医療費通知書(年間の医療費が分かる書類)
- マイナンバーカード
- 銀行のカード(口座番号などがわかるもの)
医療費通知書は、あまり病院に行かなかったり、行っても医療費が少ない場合は「医療費控除」の対象にならない場合もあるので必須ではありません。
(心配な場合は持って行きましょう)
ざっとまとめてみましたが、実際には年金の控えを持って行くのを忘れてしまったり、収入や経費はfreeeでつけていたものを見つつ計算して記入していきました。
とはいえ、税務署によっても異なるとは思うのであくまで参考までに。
確定申告の手順(白色申告)
- どこからどのくらいの報酬をもらったかを計算してそれぞれ記入
- 経費を記入
- 収入から経費を引き算したものを記入
- 健康保険と年金の合計をそれぞれ控えておく
- 医療費控除を受ける場合には払った医療費を記入(別紙)
①どこの会社からどのくらいの報酬をもらったかを記入
報酬(売上)は、収支内訳書の裏面にある「売上(収入)金額の明細」(青枠部分)へそれぞれ記入していきます。

フリーライターは1つの会社から報酬をもらうということは稀かと思います。
わたしの場合は、ランサーズと個人契約している2つの会社がありました。
この3つをそれぞれ分け、1月1日~12月31日までにいただいた報酬を合計し、記入していきます。
ランサーズ | ○○円 |
---|---|
会社名(個人名でも○) | ○○円 |
〃 | ○○円 |
こんな感じ。
②経費を計算してぞれぞれ記入する
経費は収支内訳書の表に記入します。

取材や打ち合わせでかかった交通費や会議費をはじめ、カフェで仕事をした場合のドリンク代や、スマホやPCの通信費など、仕事で使ったお金を経費として計上します。
経費には勘定科目がいくつかあるのですが、webライターのわたしの場合はこんな感じで計上しました。
- 会議費(カフェのドリンク代)
- 旅費交通費(取材のための電車運賃など)
- 通信費(切手代、PC、スマホの料金)
- 消耗品費(事務用品やマウスなど)
- 広告宣伝費(記事を執筆するためにかかった費用やブログ製作費など)
- システム手数料(ランサーズのシステム手数料)
会議費
旅費交通費
通信費
消耗品費
広告宣伝費
システム手数料
③収入から経費を引き算したものを記入
①で計算した収入合計から②で計上した経費の合計を引いたものを「所得金額」に記入します。
売上-経費=所得金額
ここまでで、所得の申告は完了です。
④健康保険と年金の合計をそれぞれ控えておく
1月1日~12月31日の間に払った「健康保険」と「年金」の合計金額をそれぞれ控えておきます。
⑤医療費控除を受ける場合には払った医療費を記入(別紙)

わたしは毎月通院しており、ほかにも歯科や産婦人科など、いくつか病院にかかっていたので、保険組合から送付された「医療費通知書」を持参し、医療費控除に使用しました。
わたしの場合は合計65,340円だったのですが、医療費控除を受けることができました。
PCで確定申告スタート
手書きの記入が終わったら、PCで確定申告をはじめます。

先ほど記入した、所得や医療費控除をはじめ、健康保険と年金の合計額や源泉徴収書を元に打ち込んでいきます。
PCでの申告は質問に答えながら金額を打ち込んでいくだけなので、そこまで難しくはありません。
ゆったりペースでも数十分で終わります。
2020年の確定申告の結果
2020年、確定申告の結果はこんな感じになりました。
収入金額合計 | 778,241円 |
所得金額(経費を引いた額) | 612,143円 |
社会保険料控除 | 331,280円 |
基礎控除 | 380,000円 |
医療費控除 | 34,733円 |
合計 | 746,013円 |
源泉徴収税額 | 32,238円 |
申告納税額 | -32,238円 |
納める税金 | 00円 |
還付される税金 | 32,238円 |
申告額は0円で、32,238円が還付される結果になりました。
まとめ

初めての確定申告(白色申告)は、想像していたより難しくなく、税務署の職員さんも親切だったのでストレスなく終わらせることができました。
「確定申告」って名前からさも難しいもので、税務署の人も厳しいんだろうな…と怯えていたのですが、そもそもちゃんと申告にくる人にそう厳しくあたるなんてことないんですよね。
しっかり終わらせることができた今、還付金に喜びつつも、来年は税金が納められるくらい稼ぐぞ!とつくづく思わされました。